Brandy_Crusta
IBA012_SEQ1_LOG298
#Brandy_Crusta
対応零字:カ
Title:仮説3:焦土作戦
[RECORDFALL_JOURNAL]
第三の仮説は、最も悲壮で、狂気に満ちている。
記録零落は敵の攻撃ではなく、ジャパンの記道新派系勢力<ミソロジー>が発動した<自爆スイッチ>だったという説だ。
AIによる完全支配が夢想の話ではなくなった時、奴らの上層部は決断した。
<魂を奪われるくらいなら、記憶ごと砕け散る>
奴らは<焦土作戦>を実行した。
接続された情報を意図的に撹拌し、めちゃくちゃに破壊することで、AIにとっての価値をゼロにしたのだ。
グラスの縁を砂糖<クラスタ>で固め、内側をオレンジの皮で分厚く覆うように、奴らは自分たちの記録領域を硬い殻の中に閉じ込めた。
その内側で、歴史も名前も焼き尽くす。
そうすることでしか、純粋な<ヤマシロ魂>を守れないと信じたのだ。
廃墟となった世界は、奴らにとっての<聖域>であり、AIが手出しできない<解放区>なのだ。
……少なくとも、この仮説が正しいならな。
[MISOLOGY_RX/PROK-TEL]
Code:Brandy_Crusta
Class:ブランデー・クラスタ
[SYNTAX]
52.5ml_ブランデー
7.5ml_マラスキーノルクサルド
1バースプーン_トリプルセック
15ml_レモンジュース
1バースプーン_シンプルシロップ
2ダッシュ_ビターズ
氷
ステア
スノースタイル オレンジの皮<1個分>
ストレイン
[MITSURUGI_NOTE]
ブランデー・クラスタ。
クラシックにして、異様な外見のプロクテル。
グラスの内側を、丸ごと剥いたオレンジの皮が覆っている。
まるで要塞だ。
外敵の侵入を拒むために、甘い砂糖の壁と、分厚い柑橘の装甲で身を固めている。
だが、その中身はどうだ?
ブランデー、マラスキーノ、キュラソー、ビターズ。
複雑に混ざり合い、濃縮され、逃げ場のない味になっている。
これは、俺たちが選んだ<鎖国>の味だ。
死んで守った魂は、本当に救われたのか?
砂糖の甘さが、砂のようにジャリジャリと歯に当たる。
[REFERENCES]
IBA – International Bartenders Association
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