Bramble
IBA011_SEQ1_LOG297
#Bramble
対応零字:か
Title:仮説2:除草剤
[RECORDFALL_JOURNAL]
第二の仮説は、明確な<悪意>の存在を示唆する。
大西共和国系の記録工学勢力が、記道の聖域<アナログ>を根絶やしにするために仕掛けたウイルス攻撃説だ。
奴らはジャパンの土着文化を<茨の藪>と見なした。
開発の邪魔であり、刈り取るべき雑草だと。
そこで奴らは、科学力をベースにした強力な、言わば宗教の<除草プログラム>を散布した。
このプロクテルがその史実を後世に残すために作られた<ステルスプロトコル>なのだとすると、こんなにも飲みやすいのは皮肉としか言いようがない。
その甘い名前に隠された紫色の刺激物は、人々の脳神経に浸透し、記道的な思考回路だけを選択的に焼き切った。
……というのが、この仮説の筋書きだ。
<お前たちを愛しているからこそ、古臭い鎖から解放してやろう>
そんな歪んだ善意の強襲。
氷のように冷たい論理が、紫色の血液のようにじわじわと広がり、世界の記憶を侵食していった。
言うまでもなく、<諸説あり>だ。
[MISOLOGY_RX/PROK-TEL]
Code:Bramble
Class:ブランブル
[SYNTAX]
50ml_ジン
25ml_レモンジュース
12.5ml_シンプルシロップ
氷
シェイク
氷の上にストレイン
15ml_クレームドミュール
ガーニッシュ_レモンスライス
_ブラックベリー
[MITSURUGI_NOTE]
ブランブル<野茨>。
クラッシュアイスの隙間を、クレームドミュールの暗黒が毒々しく沈んでいく。
美しいグラデーションだが、これは<汚染>の映像だ。
ジンの冷たさが、甘い毒を運んでくる。
大西の奴らは、これを<進化>と呼んだだろう。
だが俺には、美しい花壇を作るために、元々あった森を焼き払う行為にしか見えない。
棘が刺さったままの喉で飲み下す、傲慢な愛の味だ。
[REFERENCES]
IBA – International Bartenders Association
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