Between_the_Sheets
IBA007_SEQ1_LOG293
#Between_the_Sheets
対応零字:え
Title:支配者と被支配者
[RECORDFALL_JOURNAL]
敗戦後、ジャパンは7年間にわたり大西共和国の暫定統治司令部の管理下に置かれた。
この期間、公用語は西央語となり、記道の書物は焚書され、学校では科学的合理主義が叩き込まれた。
表向きには、ジャパンは急速に西央化し、民主化されたように見えた。
だが、真の歴史は公的な記録ではなく、密室で作られていた。
占領軍の兵士たちと、生き残るために彼らに近寄った現地の人々。
奴らの間に共通言語はなかった。
論理的でドライな西央語と、曖昧な表現を好むジャパン語。
AIを通せば翻訳は出来る。
だが、言葉は通じても心までは通じない。
兵士たちは、ジャパンの<詩的な曖昧さ>に溺れ、論理を忘れる節もあった。
ジャパンの人々は、大西の<自由な個人主義>に触れ、記道の呪縛を解いた。
この混ざり合いは、占領政策が想定していなかった<ハイブリッドな文化>を生み出した。
純粋な記道でもなく、純粋な科学でもない。
矛盾を孕んだまま共存する、奇妙で熱っぽい新しい価値観。
解放の日は、条約調印によって訪れたのではない。
支配者と被支配者が互いの境界線を溶かし合った結果、訪れたのだ。
[MISOLOGY_RX/PROK-TEL]
Code:Between_the_Sheets
Class:ビトウィーン・ザ・シーツ
[SYNTAX]
30ml_ホワイトラム
30ml_コニャック
30ml_トリプルセック
20ml_レモンジュース
氷
シェイク
ストレイン
[MITSURUGI_NOTE]
ビトウィーン・ザ・シーツ。
夜の営みを暗示する少し猥雑な名前だ。
ラム<大西の陽気さ>、コニャック<西央の権威>、トリプルセック<甘い誘惑>。
アルコール度数の高い酒ばかりを、レモンの酸味で無理やりまとめている。
一口飲めば、脳が痺れるほど強い。
PHQの統治時代も、まさにこんな味だったんだろう。
支配する側とされる側。
本来混ざり合うはずのない奴らが、狭いシーツの中で汗をかき、熱に浮かされながら互いを貪り食う。
そこから生まれた子供たち<文化>は、俺たちのように少し歪んでいて、でも強烈な生命力を持っている。
これは、解放の味じゃない。
共犯関係の味だ。
[REFERENCES]
IBA – International Bartenders Association
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。

この記事へのコメントはありません。